江藤淳展

昭和という時代は、文芸批評というジャンルがたしかなジャンルとして自立していた時代だった。そのなかで、わたしが最も愛読したのが江藤淳

漱石に関する講演を日吉に聴きに行ったり、新宿紀伊国屋ホールで開催された連続講演会に行ったり。でき上がったばかりの『漱石とその時代』第一部の原稿に基づいての講義を聴いたり。彼は講演の名手で、講義もいつも講演のように格調高いものだった。

文芸批評や文芸時評ばかりでなく、妙味ある随筆も耽読した。彼は優れたエッセイストでもあった。

一昨日は始まったばかりの「没後20年 江藤淳展」に行ってきた。f:id:mayunganashi:20190531145748j:plain